2017年09月01日 08時20分
“ハイテンション”は通じない? カタカナ語に注意
「ハイテンション」を英語でいうと?
うっかり同じ意味だと思って英会話で使ってしまいがちなカタカナ語。確かに英語から派生した単語多いが、日本独自の表現に進化したものも少なくない。 「テンション」もそのひとつで、「ハイテンション」や「ローテンション」は、そのまま英語で使うことはできないカタカナ語だ。
■「テンション高い」を英語で表すと
日本で用いられるカタカナ語は、「テンション高いね。何かいいことあったの?」や「テンションが下がる」など、ノリの良さや意欲のレベルを表す意味合いで使われている。しかしながら、英語の「tension」は「緊張」「緊迫」という意味なので、「ハイテンション」を英語でいうと、違う表現を使うことになる。「テンション」を英語にしてみると次のような例文が考えられる。
<例文>
・You are so energetic today!
(今日は意欲的ですね!)
・You look so excited!
(ものすごく興奮しているようだね!)
・I’m getting excited!
(興奮してきました!)
・You look a little down. What’s the matter?
(少し元気がないようです。何かあったのですか?)
・I have lost interests in my hobby.
(趣味に興味を失いました)
・Don't be such a wet-blanket.
(そんなに興ざめしないでください)
・I feel down for no specific reason.
(特に理由はないけど、気が乗りません)
■英語「tension」の本当の使い方
一方の「tension」は、次のような使い方になる。
<例文>
・What’s wrong with you guys? I feel tension between you and him.
(あなたたち何かあったの? あなたと彼の間に対立的なものを感じます)
・When you are tense, you should take a deep breath. It could help you to ease your tension.
(緊張している時は、深呼吸をするべきです。緊張をほぐせるかもしれません)
・I’m tense.
(私は緊張しています)
・There are political tensions between the Democratic Party and the Liberal Democratic Party.
(民進党と自民党は政治的緊迫状態にある)
このように、カタカナ語と英語がイコールの意味にならない単語がある。カタカナ語でしか意味を知らない英単語を見つけたら誤用しないように、意味を調べる習慣を身につけよう。
(記事/柏野裕美)
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