2017年06月13日 08時20分

イギリスのファストフード 「フィッシュアンドチップス」の豆知識

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イギリスの国民食“フィッシュアンドチップス”の豆知識を紹介

 イギリスのファストフードと言えばフィッシュアンドチップス。日本でも数年前に専門店がオープンするなど、そのおいしさにハマったという人もいるのでは。そんなフィッシュアンドチップスファンに向けて、ルーツや本場イギリスでのおいしい店の見つけ方などを紹介していく。

■フィッシュアンドチップスのルーツ

 フィッシュアンドチップスのルーツは定かではないが、魚の揚げ物を初めてイギリスに持ち込んだのはスペイン系ユダヤ人だと言われている。フィッシュアンドチップスが本格的に普及したのは18世紀後半から19世紀にかけて起こった産業革命の時代だそう。魚の保存や輸送の技術が発達、腹持ちがよく手軽に持ち運べて安価だったことから、当時の労働者の人気を集めたのではとされている。今ではすっかり“国民フード”になった。

■伝統的な調理法と食べ方

 以前は牛脂やラードで揚げられていたが、今はサラダ油が多いようだ。衣は、伝統的には小麦粉と水に重曹を少し加えたものが使われていたとのこと。水の代わりにビールを使う場合もある。チップスは「ステーキ・フライ」と呼ばれることもある太目のものが主流。

 そして、出来上がったフィッシュアンドチップスにモルトビネガー、塩をふりかけ、マッシィピーを添えるのが伝統的な食べ方だと言われている。

■使われている魚の種類は?

 「cod」、「haddock」と呼ばれるタラの一種がメーン。ほかにも、カレイの一種「place」や、こだわる店だと「lemon sole」など、いろいろな魚が使われている。最近は、伝統的なcod、haddockの変わりに、同じタラ科の「pollock」や「coley」などを使う店も増えているとのこと。

■フィッシュアンドチップスの付け合わせ

 フィッシュアンドチップスには欠かせない付け合わせが、豆を調理した「マッシーピー」というドロッとした緑色のソースだ。店によって、野菜や卵のピクルスなどを提供しているところもある。さらに、チキンのフライやウィンナー、カレーやグレイビーソースなどを用意している店もある。

■おいしい店の見つけ方

 「ロンドンでナンバーワンのフィッシュアンドチップス!」という看板を掲げている観光地のパブの中には、冷凍を揚げ直しているだけや、オーブンや電子レンジで温めただけのものが出てくることがあるので要注意。ランチタイムのビジネスマンや、会社帰り、学校帰りのローカルの人々が列を成している店を探してみよう。観光地でも本当においしい店がいくつか見つかるはずだ。

■金曜日は「フィッシュアンドチップスの日」

 カトリック教徒の人々には「金曜日は肉を食べない」という習慣がある。その名残りで、金曜日にフィッシュアンドチップスを食べる文化が根付いたという説がある。イギリス人の中には、金曜日は「フィッシュアンドチップスの日」と決めている人も多く、パブでもお得なセットを提供したりする。


 本場に行ったら、おいしいフィッシュアンドチップスの店を見つけてみては。

(THE RYUGAKU)

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