2016年10月26日 08時20分
ビジネスに役立つ【英語知識】 仕事を任せるときに使える表現
仕事を依頼するときに使える英語表現を紹介。立場に応じて使い分けよう
ビジネスにおいて“誰かに何かをしてもらいたいとき”は、自分と相手の関係性によって「させる」または「してもらう」と、選ぶ表現が変わってくる。それは英会話でも同じだ。 今回は2つの表現を、例文とともに紹介していこう。
■指示するニュアンスが強い場合
依頼するときに使われる単語として、強制的な「make〜」、自発的な「let〜」、判断の所有権がある「have〜」がある。いわゆる“使役動詞”といわれるものだ。
例として「彼に解決させます」という文に、それぞれの単語を当てはめると次のようになる。微妙なニュアンスの違いは、カッコに記載した通りだ。
・I will make him fix it.
(強制的に)それを彼に解決させます。
・I will let him fix it.
(彼に任せるという意味で)それを彼に解決させます。
・I will have him fix it.
(私には彼に指示する権限があるので)それを彼に解決させます。
これらの言い方は、ニュアンスの違いはあるにせよ、管理職でなければ“上から目線”で話す人だと思われてしまう。相手が同僚だとしても、多用は避けたい。
■伺いを立てるニュアンスの場合
次に紹介するのは「ask〜」を使う形。有無を言わさず指示する「make」「let」「have」とは異なり、伺いを立てる言い方になる。
・I will ask him to fix it.
彼に解決するようお願いします。
・I will ask him whether he can fix it or not.
彼に解決できるか聞いてみます。
このように、使役動詞よりも物腰が柔らかくなるのがわかるだろう。使役動詞を用いる場合も、「ask〜」と上手く組み合わせると上から目線には見えなくなる。
・Can you ask him whether he can fix? If he says yes, we should let him do it.
彼に解決できるか聞いてくれますか? もし了解を得られたら、彼に解決してもらうべきです。
使役動詞は、ニュアンスをきちんと理解しておかないと誤解を招くケースがある。あわせて、「ask〜」の使い方もしっかり覚えておこう。
(記事/柏野裕美)
>><ランキング>意外と重要! “講師の質”で人気の「英会話スクール」はどこ?
>>ビジネスに役立つ【英語知識】 丁寧な表現の代表格「would」の使い方