『人間失格』『ゴールデンスランバー』は英語で何? オススメ英訳小説【6選】

『ゴールデンスランバー』(新潮社) [拡大する]

『ゴールデンスランバー』(新潮社)

 英語や英文をスラスラ読めるようになるには、“多読(英語を多く読む学習法)”が最も重要だ。とはいえ、いきなり洋書を読んでも内容がわからず、途中で諦めてしまう可能性も高いだろう。

 そんなときにオススメしたいのが、日本の小説の英語翻訳版だ。日本の小説であれば、時代背景や文化もわかっているので読み進めやすく、英語学習に活かすことができる。そこで今回は、多読に最適な日本の小説を英語版タイトルとあわせて紹介しよう。

▼『人間失格』/太宰治
英語版タイトル:『No Longer Human』
翻訳:Donald Keene

 『走れメロス』などに並ぶ太宰治の代表作のひとつ『人間失格』。この人間失格の翻訳を担当したのが、多くの日本文化を欧米へ紹介したDonald Keene(ドナルド・キーン)だ。英語版のタイトルには「失格」という単語は使わず、“no longer”「もはや〜でない」を使い、「もはや人間ではない=人間失格」としたことで、世界観を表現している。

▼『細雪』/谷崎潤一郎
英語版タイトル:『The Makioka Sisters』
翻訳:Edward George Seidensticker

 谷崎潤一郎の『細雪』は、大阪船場の名家である蒔岡家の四人姉妹の物語。本書の翻訳者であるSeidensticker(サイデンステッカー)は、Donald Keene(ドナルド・キーン)と同様に日本の文化を欧米へ数多く紹介している。英語版のタイトルは“細雪”ではなく、“蒔岡家の姉妹の物語”であることから『The Makioka Sisters』と表現している。

▼『R.P.G.』/宮部みゆき
英語版タイトル:『Shadow Family』
翻訳:Juliet Winters Carpenter

 『火車』や『ソロモンの偽証』、『ブレイブ・ストーリー』などミステリーから冒険ファンタジーまで幅広い作品を描く宮部みゆき。『R.P.G』では、主人公がネット上に家族を持っていることから、英語版は『Shadow Family』というタイトルがつけられている。

▼『砂の器』/松本清張
英語版タイトル:『Inspector Imanishi Investigates』
翻訳:Beth Cary

 これまで何度も映画化やテレビドラマ化されている松本清張の代表作『砂の器』。ベテラン刑事・今西栄太郎が事件の捜査をすることから、英語版のタイトルは『Inspector Imanishi Investigates』がつけられた。

▼『秘密』/東野圭吾
英語版タイトル:『Naoko』
翻訳:Kerim Yasar

 『秘密』は、『容疑者Xの献身』や『真夏の方程式』など数々の名作をうんでいる東野圭吾の作品。1999年に広末涼子主演で映画化され、海外リメイク版『THE SECRET』がアメリカやフランスで上映された。主人公の名前を直訳し、小説のタイトルは『Naoko』。

▼『ゴールデンスランバー』/伊坂幸太郎
英語版タイトル:『Remote Control』
翻訳:Stephen Snyder

 伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』は、山本周五郎賞を受賞した作品で、タイトルはビートルズの『ゴールデン・スランバー』から来ている。2009年に堺雅人主演で映画化されたこの小説は、主人公がラジコンヘリを使った爆弾テロによる首相暗殺犯の濡れ衣を着させられ、逃亡する物語。そのため英訳タイトルは「Remote Control」とされている。

 英語版の日本の小説は、タイトルがまったく違うものもあれば、そのままの意味で使われているものもある。「自分だったらどんな英語のタイトルをつけるか」などを考えれば英語脳に近づくかもしれない。

 紹介した小説以外にも、様々な日本の小説が翻訳されているので、自分が好きな作家や作品を見つけて、英語学習を楽しんでみてはいかがだろうか。

※翻訳者によって英語のタイトルが異なる

【文/寺本亜紀】

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