2015年10月12日 10時30分

“英語の基礎”本当に知ってる? 「Yes」の正しい使い方

日常生活で使うことの多い英単語「Yes」が招く理解の相違とは? [拡大する]

日常生活で使うことの多い英単語「Yes」が招く理解の相違とは?

 外国人が解釈に困る日本独特の表現があるのはご存知だろうか。その代表的なのが「はい」だ。この「はい」は、合意ではなく、相づちや言いたいことを理解しているという意味で使っていることが多く、相手が外国人であっても「Yes、Yes」とつい言ってしまうことは珍しくない。

 日本でのビジネス経験が豊富な外国人であれば、「Do you mean you agree, or, do you simply understand what was said?」(私の意見に合意ということでしょうか。それとも今言ったことを理解したということでしょうか?)と聞いてくることもある。

 会社に外国人の同僚などがいる場合は、日本人が言う「はい」は合意を意味する「Yes」ではないことをあらかじめ言っておくとトラブルを回避しやすい。

 日本語の「はい」は、“I’m listening to you.”(聞いてますよ)とか、“I understand what you are saying.”(今言われたことは理解しました)という意味で使われることが多いので、“So, what do you think? ”(どう思われますか?)とか、“Do you agree? ”(賛成ですか?)と確認したほうがいいことを教えてあげるといいだろう。

 そういう時に使えるのが次のような言い方だ。組み合わせて使ってよし、上から順番に言ってもよし。大事なのは、ミーティングの後に「Yes」が招く理解の相違を防ぐこと。

<英文>Don’t take their “Yes” as “We agree”.
<訳>彼らの「Yes」を合意と解釈してはいけません。

<英文>It does not mean that they agree with what was said.
<訳>言われたことに合意しているわけではありません。

<英文>Their “Yes”likely means that they are simply listening to you.
<訳>彼らの「Yes」は、単に話を聞いてる合図であることが多いのです。

<英文>If you need to know whether they agree with what was said, you have to ask them directly whether they agree.
<訳>話された内容に合意するのかどうかを確認する必要があるなら、賛成かどうかをはっきりと聞かなければいけません。

 外国人と仕事をしていて、「Do you agree ?」と聞かれたことがあるなら、あいまいな「Yes」の使い方をしているサインだ。「Yes」の言い方にバリエーションを持たせよう。

 Yesを使わずに理解していることを伝えるには、次のような言い方ができる。

「I see.」(なるほど)
「I understand.」(理解しました)
「I get your meaning.」(意味はわかります)

 後々、ややこしいトラブルにならないためにも、普段からこういった表現で話をしているといいだろう。

(記事/柏野裕美)

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