2015年06月17日 09時00分

飲酒・風俗・麻薬・喫煙… 「知らない」が“命取り”日米の規制の違い

飲酒・風俗・麻薬・喫煙などに関する「日米の規制の違い」を紹介 [拡大する]

飲酒・風俗・麻薬・喫煙などに関する「日米の規制の違い」を紹介

 「国が違えば、文化も違う」。言葉の意味はわかっていても、実際に他国の規制の違いを把握している人は少ないはず。アメリカでは16歳から車の運転が可能なことは有名だが、それ以外にも、日本とは異なる法律や規制が数多くある。場合によっては、「知らなかった」では済まされないこともあるので、旅行や留学を考えている人は、ここで紹介するアメリカの規制をぜひ理解してほしい。

■ギャンブル
 まずは、ギャンブルから。合法か否かは州によって異なる。ラスベガスのあるネバダ洲など合法とされている州には、カジノが点在し、ポーカーやブラックジャック、ルーレットなどを楽しむことができる。

 ミシガン州ではデトロイトに3軒のカジノがあり、24時間営業。インディアン自治区にあるインディアン・カジノは、ネイティブ・アメリカンの重要な財源になっている。

 日本のギャンブルの代表格である競馬もあり、南部の州に競馬場がある。

■喫煙
 アメリカで喫煙できるのは、21歳以上。日本より1年遅い。基本的にタバコの自動販売機はなく、店でタバコを購入する際は、IDの提示が求められる。

 レストランやホテルは、全面禁煙。カジノだけ、例外的に喫煙できる。

■飲酒
 アメリカでアルコールが飲めるのは、タバコと同じ21歳以上。未成年に対する飲酒の規制は厳しく、購入時に21歳未満の人が一緒にいるだけで購入できない。バーや酒場の飲酒規制も厳しく、酔っぱらって騒ぐ者は、Bouncerと呼ばれる筋肉ムキムキの係員に連れ出される。

 「Dry Country」という規制を設けている州もあり、そこでは週末にアルコールの販売を行わない、飲酒も行わないなどの規制がある。また、ビザで滞在している外国人が飲酒運転を摘発された場合、ビザの更新が停止される。

■ポルノ
 アメリカでは規制が厳しく、一般のテレビにヌードが映ることはない。従って、ヌードシーンがある映画がテレビ放映される際は、その部分はすべてカットされる。

 子どもをセックスや暴力から守る規制も厳しく、映画館には日本と同様にPG-13やR指定がある。児童ポルノは保持しているだけでも逮捕される。ちなみに、Rの意味は「restricted」(制限する)。

 子どもに対する性的虐待に関しては非常に敏感で、日本人の乳幼児にある蒙古斑(もうこはん)が虐待と疑われたりすることもあるようだ。親子でお風呂に入るという日本では一般的な光景も、アメリカでは変に勘繰られる可能性もある。

 日本では、ヌードが掲載されている誌面などを男性が電車で広げる光景を見かけるが、アメリカでは御法度となる。

■風俗
 アメリカでの一般的な風俗はストリップで、ストリッパーが全裸になる店ではアルコールは出されない。トップレスまでの店ではアルコールがある。

 売春が合法なのはネバダ州のみだが、ほかの州でも色々と法の抜け道はあるようだ。ただ、買春を取り締まる“おとり捜査”が行われているので、非常にリスクを伴う。

■麻薬
 ここまで紹介してきた項目では、日本よりアメリカの方が「規制が厳しい」ものだったが、麻薬に関しては、全くの逆。特に、大麻に関してのアメリカの規制は緩く、常用者を抜きにしても、吸った経験がある人は非常に多いという印象。

 警察も大麻に関してはそれほど厳しくないが、それでもコカインやモルヒネを発見した場合には、厳しく取り締まる。

■麻薬のトラブル事例
 規制が緩い分、麻薬へ誘いは多い。留学中に麻薬を始め、麻薬を常用するグループと交流するようになったある日本人女性が、パーティ参加中に麻薬とアルコールで意識もうろうとなり、複数の男性からレイプされたというケースも実際にある。

 こういった場合は、麻薬の使用が発覚することを恐れ、警察への届け出や血液検査をしないことにつながってしまう。

 海外旅行や留学中はいつもより気持ちが大きくなり、日本ではやらないような大胆なこともしたくなるものだ。それが常に悪いことではないが、ハメを外し過ぎて法に触れると多くのものを失う危険があるので、十分注意が必要だろう。

(記事/THE RYUGAKU)

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