2014年12月22日 09時40分
「メリークリスマス」実は言わない? 米国のクリスマス事情紹介
米国のクリスマス事情を紹介
間近に迫ったクリスマス。ご馳走やプレゼントがもらえるとあって、子どもにとっては楽しみなイベントの一つでしょう。あまり知られていませんが、アメリカのクリスマスは日本と違って、宗教的な色合いも強く、ややおごそかな雰囲気があるもの。そこで今回は、アメリカのクリスマスの過ごし方や子どもがどんな遊びをしているのかなどを紹介しよう。
アメリカは多宗教国家ですが、国民の大多数はキリスト教徒で、クリスマスにはちゃんと教会に行く子どもも多い。ただ、クリスチャン以外はクリスマスを祝わないので、ここでのイベントはあくまでもクリスチャンの家庭の話となります。
●イベントは「クリスマスカード」から始まる!
11月の第4木曜日に行われる感謝祭(Thanksgiving Day)が過ぎると、アメリカはクリスマスムード一色に。クリスマスシーズンの幕開けはカードから始まります。
アメリカのクリスマスカードは年賀状も兼ねることが多いようで、キリスト教徒でない人には宗教色のないメッセージのカードを贈るのがマナー。子どもたちも「Merry Cheistmas」や「With all Good Wishes for Christmas and the New Year.」(クリスマスと新年が素晴らしいものでありますように)といったコメントを添えて、手作りのカードを作り友達と交換します。
●イブの過ごし方
アメリカでは、クリスマスは家族と家で過ごすのが習慣で、イブには家族そろって教会に出かけ、祈りを捧げることが多い。教会によっては子どもによるキリスト誕生劇や聖歌合唱などのプログラムが行わる。教会から家に帰ると、家族や親戚が集まってディナーとなる。ローストターキーのクランベリーソーズ添え、ローストチキン、ローストビーフ、分厚いハムステーキなど「大きな丸ごとの肉を料理したもの」がメインディッシュとして出される。
また、アメリカのクリスマスディナーにはケーキはあまり登場しません。イブのスイーツの主役は、色や形がさまざまなクッキー。子どもたちはクリスマスツリーの前にクッキーとミルクを用意して、サンタをお迎えするので、イブにクッキーは欠かせないだ。
●クリスマスカードは家族と友達全員に、ひとり何個も!
日本ではクリスマスプレゼントは「サンタさんから」ということで通常ひとつ。そのかわりゲームソフトなど、高価なプレゼントがもらえることが多いでしょう。一方、アメリカでは家族全員にプレゼントを贈り、しかも一人につき何個もプレゼントを用意するのが一般的。
たとえば、「サンタさんからひとつ(これがメインのプレゼント)。ママから3つ。パパから5つ。おじいちゃんとおばあちゃんから3つずつ」といった具合に、複数もらえるので、子どもたちはプレゼントの山に積まれて大喜びするものだ。
プレゼントをもらうのは子どもだけではありません。家族全員がプレゼントをいくつも交換。子供たちからも家族に似顔絵や工作など手づくりのものをちゃんとプレゼントします。
●「7が9を食べちゃった?」
クリスマス・イブの食後には、家族でクイズやゲームをして楽しむ習慣がある。子どもにもわかりやすくてよく出きているクイズは下記のようなもの。
「Why is six afraid of seven?」(6は7が怖い。な〜ぜだ?)
「Because seven ate nine!」(7が9を食べちゃったから!)
数字のeightとate(eatの過去形)は、発音が同じなので「セブン、エイト、ナイン」を「seven ate nine」と発音にかけている。日本でもクリスマス・イブくらいは家族そろって、ゆったりとした時間を楽しむのもいいかもしれません。
●「Merry Christmas」は言わない? 「Happy Holidays」
最後は昨今の流れを一つ紹介。日本でもすっかりお馴染みとなった英語の挨拶といえば「メリークリスマス」。とはいえ、アメリカでは「特定の宗教色を前面に出すのは好ましくない」という理由から、最近は「Happy Holidays」といった形に呼び変えが進められている。日本人は誰にでも「メリークリスマス!」と言ってしまいますが、クリスチャンでない人に対してはあまり好ましくない表現なので注意しましょう。
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