2013年10月25日 11時33分
TOEICは実践向きか否か? ビジネスシーンで求められるスコアと実力
国内で年間230万人が受験している「TOEIC」。ビジネスの現場で求められるスコアは?
世界約150ヶ国で年間約700万人、国内では年間230万人が受験している「TOEIC」。英語の実力を測る指標として、就職や転職活動の場では企業や学校などで広く採用されている。しかし、その一方ではビジネスシーンで使える英語力には直結しない…そんな意見を耳にした人もいるのでは? そこで、実際にビジネスの場面でどのように「TOEIC」のスコアが重視されているのか。TOEICは実践向きか否かを、改めてみていこう。
同テストでは実用的なビジネス英語力を測ることができるため、採用、昇格・昇進、海外出張、海外赴任の際などに、社員にTOEIC受験を義務づける日本の企業は増加傾向に。通常の英語資格試験と比べてリスニングの比率が高く、リーディングとのバランスがよく、クラス編成のための基準としてTOEICテストを利用している大学や高等学校もある。
国際ビジネスコミュニケーション協会が今年7月、2013年1月に国内上場企業3254社の人事部門に対して英語活用実態調査を実施し、304社から回答を得た『2013年上場企業における英語活用実態調査』を発表。企業が採用や海外出張、海外赴任など企業が期待するTOEICスコアの基準(期待する平均値)が掲載されている。
≪社員に求められるTOEICスコア≫
・国際部門→750点
・海外赴任者→695点
・海外出張者→675点
・中途採用社員採用時→710点
・全社員→600点
・新入社員採用時→565点
(※「要件にしている」と回答した企業の平均)
外資系企業勤務や海外赴任など、ビジネスで英語を使いこなすには、まず800点以上を目安に学習を進めて、最終目標として900点超えを目指したいところだ。TOEICテストは「読む(リーディング)」力と「聞く(リスニング)」力を測定するテストなので、英語の語彙・文法・構文のいずれも正確に把握していなければ高得点を取ることは不可能であり、世間の一時的なうわさに惑わされず、堅実に英語力を身に着けていこう。
≪TOEIC概要≫
TOEIC(トーイック)とはTest of English for International Communicationの略称で、英語を母語としない人のための「国際コミュ二ケーション英語能力テスト」。米国の非営利テスト開発機関・ETSが開発・制作し、日本では国際ビジネスコミュニケーション協会がテストの実施・運営を担っている。テスト内容は、リスニングセクション(45分間・100問)とリーディングセクション(75分間・100問)の合計200問を2時間で解答。マークシート方式で、7つのパートで構成されている。
※参考・出典WEBページ『TOEIC(R)公式サイト』
(国際ビジネスコミュニケーション協会)
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