プロが教える! こどもに英会話を習得させる効果的な方法

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 学習指導要領が10年ぶりに改訂され、小学校では2020年度から小学校5年生で英語の授業がスタート、中学校では2021年度から英語の授業は原則英語で行うことになった。学校教育における英語重視の傾向はますます強まりそうだ。そんな事情もあって、早いうちに子どもに英語を学ばせたいと思っている保護者も多いはず。どうすれば英語を効果的に学べるのか? 英語のプロの話に耳を傾けてみよう。

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0歳? 1歳? 2歳? いつから始める? こどもの英語の勉強

 とにかく会話力が弱点と言われる日本の英語教育。英語教育の改革が目指すのは、外国人とコミュニケーションできる英語力だ。では英語を始めるベストのタイミングはいつからなのか、プロに尋ねてみた。

0歳から始めて英語の音の回路を作れば、日本語との聞き分けができるようになります。その後、2歳前くらいから本格的な英語のレッスンを始めることで言葉の意味を理解しつつ、自然とその言語が身に付くようになります」(株式会社NOVA 英会話本部 上田奈緒子氏)

COCO塾 お茶の水校 スクールマネージャーの星野貴子氏は、「2、3歳からがいいと思います。この頃に始めると、学校でもスムーズに英語と向き合うことができます。聴覚のやわらかいうちに、幼児の頃から英語の音を聞き始めることが大切です」

 いずれにせよ、早いうちから英語の音に慣れ親しむことが英語学習のポイントのようだ。ただし無理強いは禁物

「お子さんが“楽しい”と感じるかどうかがポイント。自分の思いや気持ちが伝わったときこそ楽しさを感じると思うので、言葉を理解し、対話できる年齢になってから始めても遅くはありません」(株式会社GABA マーケティング部門 狩野実穂氏)

 COCO塾の星野氏も「本人がやる気になったときが始めるタイミング。本人が英語を楽しんでいることが大切」と語ってくれた。

小学生(低学年)に有効な学習法は視覚を生かすこと

 もちろん小学生から始めても、英語上達のポイントを押さえておけば大丈夫。新しいものに対して興味津々のこの時期は、アルファベットや英単語を覚えるのには絶好のタイミングだ。

 「絵辞典などを使うのがお勧めです。英単語をイメージで理解させることで、その後、リスニング力や読解力をつけるのに役立ちます。簡単な会話のフレーズも取り入れると、自然とそれが身に付きます」(NOVA/上田奈緒子氏)

 「低学年であれば、絵を見たり、からだを動かしたりしながら英単語の意味を覚え、繰り返し練習するだけで楽しく英語を身に付けることができます。英語のスクールに通って、楽しく英語が使えるチャンスを作ってあげることも大切です」(COCO塾/星野貴子氏)

 「英語の基本的なルールを知りながら会話を楽しむのが、続けられるポイントですね」(GABA/狩野実穂氏)

中学生は、文法嫌いにならない学びと思考力を生かして会話力アップを

 いよいよ本格的に英語を学び始める段階。学校でも基礎的な文法の学習が始まる。定期テストもあるので、ともすればテスト対策に追われがちになるのがこの時期だ。

 「テストで点を取るための学習ではなく、基礎をきちんと理解して会話に生かすことができるような学習方法がお勧めです。例えば穴埋め問題を解くより、1つの構文の単語やフレーズを入れ替えることで、いろいろな場面の会話に生かせるような学び方をすれば、文法嫌いになるのを避けることができます」(NOVA/上田奈緒子氏)

 中学生で初めて英会話を学ぶ場合、ネイティブの先生が話す英語に戸惑うこともあるだろう。でも「心配は無用」とCOCO塾の星野貴子氏。

 「中学生くらいになると、小さい子どもに比べて口真似をする能力は落ちてきていますが、理屈でものを考える能力が備わってきます。英単語や使い方を学び、意味をきちんと理解して、覚えたことを発話することがポイントです。英会話スクールなら、会話力とともに英語の知識を身に付けることができます」

高校生は英語への興味を引き出すとともに発信力アップを目指したい

 英語力に差がつき始めるこの時期は、総合的な英語学習方法の基礎をしっかり身につけておきたい。

 「海外への憧れが強くなるこの時期は、好きな洋楽を聴いたり、洋画を見たりして、英語への関心を高めるチャンス。例えば、そこから洋画の原作の一部や、その映画についての英語の記事を読むことでリーディング力を、感想を英文で書くことでライティング力をつけることで、総合的な英語力を高めることができます」(NOVA/上田奈緒子氏)

 「中学・高校生は、文法などの基本的なルールをしっかり理解することが大切。好きな洋楽や英語のドラマを利用して勉強するのもモチベーションアップに効果的だと思います」(GABA/狩野実穂氏)

 そしてもう一つ忘れてならないのが、発信力。英語という道具を使って、外国人とコミュニケーションするためには、自ら発信することが欠かせない。学校もグローバルな教育に力を入れているが、発信力を高めるためのカリキュラムはまだまだ不十分

 「英語で会話をするためには、自己発信能力をつけるための学習と訓練が必要です。学校に比べてディスカッションやディベートの機会が多いのが英会話スクールの魅力。発信力を養うにはお勧めです。楽しく、効果を感じられるレッスンは、学習の継続にもつながります」(COCO塾/星野貴子氏)

 どの段階で始めても、やる気次第で英語力は必ず伸ばすことができる。まずはお子さんが興味を持った段階で、英会話教室の体験レッスンなどに連れていくのも、一つの方法なのかもしれない。

【取材協力/Gaba マンツーマン英会話、株式会社ニチイ学館 COCO塾、株式会社 NOVA (五十音順)
【編集/さくら編集工房 文/井上晋 校閲/田仲典子(株式会社ぷれす)】

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