大学受験に必要な資格とは?

 日本の法令上、大学入学年の4月1日時点で18歳以上(飛び級生徒を除く)ならば、大学受験が認められます。ただし、大学によっては法令とは別に細かく受験資格を設定しているところもあり注意が必要です。資格を満たしていなければ当然受験が認められません。日本の大学では次のいずれかの条件を受験資格とするケースが多いようです。

 国に認可された高等学校・中等教育学校を卒業または卒業見込の人には自動的に受験資格が与えられます。このとき公立・私立は問われません。高等学校を卒業または卒業見込みの場合は特に問題ありませんが、中等教育学校の場合は高等学校卒業程度認定試験いわゆる“高認”の取得が求められることがあります。

 高等学校卒業程度認定試験とは、高校を卒業していない人に対して「高等学校を卒業した者と同等の学力がある」ことを認定する試験のことです。文部科学省が実施している国家試験のひとつで、かつては大学入学資格検定(大検)とも呼ばれていました。

 何らかの理由で高校を退学した方も、高等学校卒業程度認定試験に合格することで大学受験の資格を得られます。同試験の受験資格は「受験する年度末までに満16歳になる者」です。従来の大学入学資格検定では高等学校の全日制に在籍している方(休学中・不登校含む)は受験できなかったのですが、高等学校卒業程度認定試験では満16歳以上で大学入学資格を満たしていない人ならば誰でも受験できるようになりました。高校に通えない事情があっても、高認に合格すれば現役受験が可能です。

 国公立大学を受験する場合は、原則としてセンター試験を受けなければなりません。センター試験とは選択式の5教科7科目をテストするもので、このセンター試験と個別学力検査等の合計点で合格不合格が決定されます。

 なお、高等学校卒業程度認定試験に合格していなくてもセンター試験を受験することは可能です。しかし、高認の資格を持っていない場合は「高等学校を卒業した者と同等の学力がある」と証明できないため、大学に出願することができません。高認の取得も考えている場合は、そちらを最優先にしてください。

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