2012年05月27日 10時00分

話題のエリアで独特の存在感 千葉工業大の体感型アトラクション

東京スカイツリータウンの「千葉工業大学 東京スカイツリー タウンキャンパス」 [拡大する]

東京スカイツリータウンの「千葉工業大学 東京スカイツリー タウンキャンパス」

 ついにオープンし連日大きな話題となっている東京スカイツリータウン。人気ブランドや新業態ショップ・レストラン、水族館やプラネタリウムなどが話題を呼んでいる同スポットで、異彩を放っているのが東京ソラマチ・8階の「千葉工業大学 東京スカイツリー タウンキャンパス」だ。


◆目をひく展示物と穏やかな空間

 このスペースは同大学の研究活動を通じて生まれた最先端科学技術を応用した体感型アトラクションゾーン。別フロアとは異なる穏やかな静けさと不思議な展示物は、別の施設に紛れ込んだのではないかと思うほど独特な存在感を漂わせている。

広々としたスペースにはロボットやスクリーンなどが置かれ、シンプルなスツールが点在。「休憩スペースとしても利用してもらいたい」(千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・古田貴之所長)という狙いもあり、BGMもリラックスできるようなサウンドを使用している。

◆原発事故投入ロボから火星探査まで… 驚きの展示物

 ただし、展示物は目を見張るものばかり。原発事故の現場にも投入された同大開発のロボット「ローズマリー」は、耐放射線性能や耐衝撃性能、瓦礫や段差を登る登坂能力など、現地作業員とやりとりをしながらロボットの改造を重ねてきた最新版。ここでは、その最先端の動きを見るだけではなく、実際に操縦することもできる。操縦技術を習得しやすく、壊れた時に量販店で購入できるよう、家庭用ゲーム機のコントローラーを活用している点も驚きだ。

 誰でも火星観光が楽しめる「火星探査船操縦シミュレーター」は、一見するとアーケードゲームの乗り物のよう。しかし、画面に映し出される映像はNASAから提供された火星地表写真データを使用しているほか、操縦桿も本物の宇宙ステーションと同じものになっているというから本格的だ。現在地はコクピットの隣に設置されている小型火星儀でわかるほか、画面上には惑星探査研究センター(PERC)がすすめる“火星スポットガイド情報”も表示される。

 また、テーブルの上にロボットが描かれたカードを置くと、文字や映像が映し出される「魔法のカード ON THE FLY PAPER」、ロボット設計図を巨大スクリーンに映し出し操作する「超巨大ロボティックスクリーン」など、映像を駆使した展示物も用意。子どもから大人まで、誰でも気軽に楽しめるよう工夫を凝らしている。

  今後もさまざまな学内外の研究を展示・紹介していくほか、体験講座や公開講座の開催も予定。利用は無料なので、科学技術に興味のある人はもちろんのこと、観光の合間の休憩スペースとして利用してみては?

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。