2012年03月13日 13時26分
北里大学らが開発 桜の酵母を使用した東北復興支援ビール
北里大学の釜石研究所らが開発した『福香(ふくこう)ビール』
北里大学海洋バイオテクノロジー釜石研究所(岩手県釜石市)と岩手の地元企業などが開発した、東北復興支援ビール『福香(ふくこう)ビール』が東日本大震災から1年となる3月11日に発売された。価格は1本500円。
『福香ビール』は釜石研究所と、酒造会社・世嬉の一酒造(同一関市)、岩手県工業技術センター(同盛岡市)が共同開発したもの。樹齢360年を超える盛岡石割桜の酵母と県産のホップを使用し、えぐみが少なく爽やかな風味が特徴だ。
北里大学の釜石研究所は昨年の東日本大震災で津波による甚大な被害を受けたが、壊滅した研究所から奇跡的に酵母を救出。その後、岩手県工業技術センターが酵母を培養、世嬉の一酒造がビールの醸造に成功し、今回の発売にこぎつけた。
全国に岩手の元気と復興に向けての気概を示したいという開発者らの思いが込められた同商品の売り上げの一部は三陸沿岸地域の漁業者に寄付され、漁業の復興に役立てられる。