中学受験のために、小学生から学習塾へ通うべき?

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 中高一貫校の受験を目指す場合、「小学生の子どもを学習塾へ通わせるべきか?」という悩みを持つ家庭は少なくないと思います。学習塾には進学塾や補習塾といったいくつかのタイプがありますし、かかる費用や受験対策を始めるタイミングに迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?また、逆に「学習塾には通わせない」という選択肢もあります。

 ここでは、小学生の通う学習塾のタイプの違いや入塾の時期、塾にかかる費用、そして塾には通わせないという選択肢などについてご紹介していきます。
 小学生の通う学習塾は、進学塾・補習塾・個別指導塾という3タイプに分けられます。最初から中学受験を目的として通うのか、学校の授業に合わせて通うのかなど、目的や望む学習環境に合わせて選びましょう。それぞれの学習塾の特徴をご紹介します。

【進学塾】
 中学受験対策に特化したカリキュラムが組まれている学習塾です。大手進学塾の場合、入塾テストに合格する必要もあります。さらに、最終学年になると志望校ごとにクラス分けされ、通常の授業に加えてテストや特別授業などの受験対策をしていく塾もあります。志望校が決まっているなら、合格実績がある学習塾か、志望校対策をしている学習塾を選ぶと安心できます。ただし、進学塾の場合、テストや授業などが塾のスケジュールで決まることが多いため、ほかの習い事などを続けられなくなるケースが多いようです。

【補習塾】
 学校の授業のフォローをしたり、学習習慣をつけたりするために通うことが適している塾です。「まずは学習の楽しみを見つけてほしい」「学校の授業内容を補いたい」という小学生は、補習塾が向いているでしょう。低学年のうちに補習塾で学習習慣をつけておき、中学受験を決めたら高学年で進学塾へ、というパターンもあります。

【個別指導塾】
 個別指導塾の授業は、講師と生徒のマンツーマンか、少人数制のクラスになります。そのため、小学生一人ひとりのレベルや目標に合わせてカリキュラムを組んでもらえるというメリットがあります。集団塾では集中力が散ってしまうという子どもの場合も、個別指導塾の学習スタイルが適しているでしょう。また、柔軟なスケジュール編成が可能ですから、ほかの習い事も考慮したペースで通うことができます。

 3つのタイプの学習塾について見てきました。それぞれ一長一短ありますので、子どもの学習状況や時期に合わせて塾のタイプを替えていくのも検討してみてはいかがでしょうか。
 中学受験をする場合、小学生が学習塾に通い始める時期としては、小学3年生の3学期、2月頃が目安のようです。この時期に始まる塾の「小4クラス」から3年間通い、小6の1月から2月に実施される中学受験に向けた学習をするのです。この時期に入塾しなくても、小4の秋頃には受験を意識したほとんどの小学生が通い始めているようです。

 また、一方で「子どもがみずから学習塾に行きたい」と言うのを、待つべきという意見も見られます。親が塾へ通わせた場合と、子ども自身が関心を持って入塾した場合では、学習の成果も大きく違うということもあるようです。子どもの自発性に任せたい場合は、学習塾の見学をして、子どもの様子を見てみるのも良いかもしれません。
 高校受験や大学受験よりも、高い費用がかかるといわれている中学受験。学習塾では、通常の授業に加えて教材や定例試験、模試、対策講座、季節ごとの講習など、それぞれに料金が発生します。中学受験を目指す場合、ある大手進学塾では3年間で200万円前後かかるようです。これは毎年同じ額ではなく、塾に通う日数が増える6年生の時期に、多くの塾で100万円を超えるようです。

 そこで、学習塾には通わせないという選択肢もあります。塾に通えば必ず成績がアップする、というわけではありません。子ども自身が学習に意欲的に取り組むことができなければ、高額な費用も無駄になってしまいます。塾の学習環境によっては、子どもと相性が合わないこともあります。塾以外にも、映像教材や通信教材などの選択肢もありますから、子どもに合った学習方法を探すこともできます。

 また、小学生は勉強以外にもさまざまな分野に興味を持ち、能力を育むことのできる時期です。運動や文化活動といった、勉強以外の習い事に集中したいという場合は、そちらを優先しても良いでしょう。
 小学生の学習塾利用を検討する際は、子どもの状況をよく考慮してから、通うべき塾のタイプや入塾のタイミングを決めることをおすすめします。
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